T-4 生化学実験に用いる単位と量(演習) |
このページの使い方 |
6:数に関する接頭語 |
解説:<1から10まで好きな曲の歌詞みたいに覚えちゃおう!あとでいいことあるよ> |
数に関する接頭語は、実は私たちの普段の生活でかなり使われています。そして、これから学ぶいろいろな化学物質の名前の中に数多く使われています。ここで、系統的に名前の意味を覚えてしまいましょう。これから出てくるいろいろな物質の名前の意味が簡単に判るようになり、物質の名前を楽に覚えられます。今少しの苦労をすることで、後で絶対に得します。な〜に、・・・いち、に、さん・・・・・じゅう、って遙か昔におぼえたでしょ!同じです。 モノ、ジ、トリ、テトラ、ペンタ、ヘキサ、ヘプタ、オクタ、ノナ、デカが、いち、に、さん、・・・じゅうという意味ですね。まず、日本語読みで良いから、通学のとき、何回も繰り返して声に出して唱えて(小さな声でね!!)身体に染み付ければいいでしょう。繰り返しますが、決してむだにはなりません。本当に役立ちます。 基本は1〜10まででいいです。11以上は、どのような命名構造になっているのかを一度理解しておいてください。後で役立ちます。 |
解説:<1のモノはモノレール、6のヘキサはヘキサゴン(6角形)> |
1から10までを覚えますが、モノ(1)からデカ(10)まで、生活の中で使われていることばと関連させてみましょう。より覚えやすくなるでしょう。 |
解説:<余裕がある人は11以上の言い方の規則性を理解しちゃおう> |
余裕がある人は、1〜10まで覚えたら、11以上について見てみましょう。 こういう場合、理解するための良い方法は規則性を探すことです。 規則性は、まず11から19までは「○○デカ」ですね、それも13〜19までは、○○の部分が3〜9までと同じですね。これで、新たに覚えなければならないのは11と12の○○部分、すなわち、「ヘン」と「ド」の二つだけですね。 次に20は何でしょう、栄子さん・・・?じゃなく「エイコサ」ですね。これも新しく覚えることですね。では、21はどうですか、11と同じくヘンを付けたエイコサですね。22は、ドコサですね。12の「ド」を付けてますね。でもどうもまだ不規則性が少し残ってますね。21と22も覚えましょう。 |
解説:<DHAとEPA> |
ちょっと話が逸れますが、しばらく前からDHAやEPAって聞きませんか?。頭が良くなるだとか・・・なんかいろいろと効能が言われていますよね。不飽和脂肪酸という油脂の主成分なんですが、DHAは「ドコサヘキサエン酸」、EPAは「エイコサペンタエン酸」を省略した言い方です。難しいですね・・・っと、「ドコサ」「ヘキサ」、「エイコサ」「ペンタ」つまり22と6、20と5・・・まんまなんです。だから、数の接頭語がわかれば簡単に覚えられます。じゃ残りは「エン」と「酸」ですね。今は覚える必要ありませんが、参考までに、「エン」は不飽和という意味で「酸」は酸とアルカリの酸です。油脂の主成分で、「ドコサ」と「エイコサ」は構成する炭素の数で、「ヘキサ」と「ペンタ」は不飽和数を表します。だから、「ドコサヘキサエン酸」とは炭素数22(ドコサ)個で不飽和数が6(ヘキサ)個の酸、「エイコサペンタエン酸(EPA)」とは、炭素数20(エイコサ)個で不飽和数が5(ペンタ)個の酸という意味です。 どうです、数の接頭語は今後の勉強によく出てくるんですね。少なくとも1から10までは確実に覚えてしまいましょう。 23は?「トリコサ」で、24は「テトラコサ」となり、あとは29まで規則的ですね。 30は?「トリアコンタ」ですね。これも新しく覚えることですね。でも、31,32は「ヘン」「ド」を付けたトリアコンタで、33〜39は規則的ですね。・・・気づきましたか?30は「トリ」+「アコンタ」ですね。じゃ40は?「テトラコンタ」つまり「テトラ」+「コンタ」です。もうわかりますね。これで99まで規則的です。 100は?「ヘクタ」ですね。これも新しく覚え・・・ることではないですね。SI接頭語の100と同じですね。 さあ、1〜10といくつかの規則、そして11,12,20,21、22そして30を覚えれば、後は規則的ですね。これを覚えれば、100まで行けますね。今はこの程度でいいでしょう。繰り返しますが、絶対に覚えなければならないのは1〜10ですよ。 |